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Grafana とは

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Grafana (グラファナ) は、Grafana Labs が開発したオープンソースのインタラクティブなデータ視覚化プラットフォームです。1 つのダッシュボード (または複数のダッシュボード) に統合された図表とグラフによってデータを確認できるため、解釈と理解が容易になります。また、従来のサーバー環境、Kubernetes クラスタ、さまざまなクラウドサービスなど、情報が保存されている場所であればどこからでも、情報とメトリクスに関するクエリを実行したり、アラートを設定したりすることができます。これにより、データの分析や傾向および不一致の特定が容易になり、その結果、プロセスを効率化することができます。Grafana は、オープンの原則と、少数の人々だけでなく組織の全員がデータにアクセス可能であるべきだという信念に基づいて構築されました。これは、データを必要とする人は誰でもデータを簡単に見つけて使用できるという文化を育み、チームのオープン性、革新性、協調性を高めます。

Grafana のダッシュボードは、さまざまなソースから収集されるデータに新たなレベルの意味を与えます。これらのダッシュボードは他のチームメンバーや他のチームと共有できるため、コラボレーションが可能になるとともに、データとそのデータがもたらす影響をより広範囲にわたって調査できます。高度なクエリ機能と変換機能を使用して、組織用とチーム用のダッシュボードを構築し、パネルをカスタマイズして必要な視覚化を作成できます。

インシデントや予期しないシステム動作の原因をできるだけ早く見つけたい場合、関連するすべてのデータとデータの関係を理解することが不可欠です。Grafana を使用すると、チーム間およびチームメンバー間のデータのシームレスな視覚化と移動が可能になるため、問題の原因をすばやく探し出して解決することができます。 

Grafana ダッシュボードからのインサイトは、次のように共有できます。

  • 会社全体で (Grafana ユーザーではなくても共有可能)  
  • Grafana コミュニティ全体で (世界中のどこでも)
  • あらゆる場所で (どこにいても自分のデバイスでダッシュボードを表示できる)

主な特長

  • パネル:ヒストグラム、グラフ、ジオマップ、ヒートマップなどを使用して、任意の方法でデータを視覚化できます。
  • プラグイン:既存のデータソースにフックするパネルプラグインを介して、使いやすい API でリアルタイムにデータをレンダリングします。データ移行は不要です。データソースプラグインを作成して、任意のカスタム API からメトリクスを取得することもできます。
  • アラート:1 つのユーザー・インタフェースで、すべてのアラートを作成、統合、制御できます。
  • 変換:データソースとクエリ全体で、名前の変更、集計、結合、計算を実行します。
  • 注釈:さまざまなデータソースからの多様なイベントを使用して、グラフに注釈を付けます。
  • パネルエディター:パネルを構成しカスタマイズするための一貫したユーザー・インタフェースです。

Grafana は独立系ソフトウェアベンダー (ISV) であり、成長するビジネスの柔軟なニーズに合わせて 3 つの異なる管理レベルを提供しています。 

  1. Grafana Cloud
  2. Grafana Enterprise Stack
  3. Grafana OnCall
     

Grafana Cloud には、Grafana の視覚化機能のほか、Grafana の Prometheus から発想を得たエージェントによるフルスタックの監視機能、すでに Prometheus、Loki、または Graphite を実行している組織向けのインスタンス全体の統合ビュー、自動のセキュリティパッチとアップデートが組み込まれています。Grafana Cloud がスケーラビリティと可用性の詳細を処理するため、チームは開発とイノベーションに集中できます。
 

Grafana Enterprise Stack は、インフラストラクチャ上でデータの可観測性を構成し拡張するためのあらゆる要素を提供します。自己管理型の環境で、パフォーマンスの向上、より柔軟なスケーラビリティ、コラボレーションの強化、運用の効率化を実現できます。また、以下の機能にもアクセスできます。

エンタープライズログ:ログを安全かつ大規模に、容易に分析するためのログインデックス作成

エンタープライズ・メトリクス:Grafana Labs がサポートする自己管理型のスケーラブルな Prometheus サービス

エンタープライズトレース:ログとメトリクスをトレースに接続する自己管理型トレース
 

Grafana OnCall は柔軟なオンコール管理ツールであり、シンプルなワークフロー、必要に応じた支援、エンジニアと開発者向けに特別に設計されたインタフェースによって実際の作業を削減することができます。オンコールスケジュールを簡単に作成して管理し、応答性が高く直感的な API を使用してエスカレーションを自動化します。また、Grafana OnCall を使用しているユーザーに対してのみ料金が発生します。 

Red Hat は、複数の Red Hat 製品にオープンソースの Grafana 視覚化機能を搭載しています。 

Red Hat Enterprise Linux + Grafana

Red Hat Enterprise Linux は、Grafana ダッシュボードと、システムパフォーマンス分析ツールキットの Performance Co-Pilot (PCP) の機能を活用して、パフォーマンスメトリクスを収集し、それらを視覚化するための優れた基盤になります。プリロード済みの Grafana ダッシュボードと PCP のリモートログ機能を組み合わせることで、さまざまなホストからのリアルタイムデータと履歴データを単一のビューに集約し、分析とトラブルシューティングを行うことができます。

Red Hat Enterprise Linux Web コンソールが提供する優れたパフォーマンスメトリクスのページは、CPU、メモリー、ディスク、およびネットワークリソースの使用率が急上昇する潜在的な原因の特定に役立ちます。これらのメトリクスを Grafana サーバーにエクスポートするのは簡単で、営業時間外やオンコール時にパフォーマンスデータにアクセスし、システムログの確認、システムの状態の監視、問題のトラブルシューティングや解決を行えます。

Red Hat OpenShift + Grafana

Red Hat OpenShift の管理者は、システムの全体的な健全性を監視する必要があるという点で、他のシステム管理者と同じ課題に直面することがよくあります。従来の監視ツールでは、多くの場合、Red Hat OpenShift クラスタの可視性が十分に得られません。したがって、典型的な Red Hat OpenShift の監視スタックには、システムとサービスの両方を監視する Prometheus と、メトリクスを分析し視覚化する Grafana が含まれます。

Red Hat Virtualization + Grafana

管理者として、インフラストラクチャ全体を適切なレベルで可視化するのは難しい場合があります。Red Hat Virtualization の監視ポータルと Grafana ダッシュボードを使用すれば、データの理解、問題の早期特定、リソースの効率的な活用など、多くのことが可能になります。

ポータルには、20 のダッシュボードと、Red Hat Virtualization 環境を監視するための少なくとも 150 のパネルが含まれています。Grafana の設定および使用方法の詳細は、Grafana による Red Hat Virtualization 環境の視覚化と監視をご覧ください。 

Red Hat Virtualization と Grafana を使用すると、非効率性と高いオーバーコミット率の特定と対処によって時間とリソースを節約し、ストレージのニーズをより明確に把握し、ワークロードのスケジュールを効率化することができます。

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